アルバム「Stomping Ground」(2000年)

スカとハードコアパンクを組み合わせたスカコアバンドとして活躍していた「Goldfinger」のアルバム「Stomping Ground」を紹介する。目からビーム、口から光線、サイコキネシス、といかにも20世紀の少年が好きそうなコンテンツを全集結させたアルバムジャケット。このいかにも頭の悪そうなジャケットが、「スカパンクを聴こうぜ!」という鑑賞意欲を掻き立てる。

おすすめ曲1「Pick a Fight」

アルバム序盤に流れてくる明るく勢いのあるパンクロック曲。いざ来たる盛り上がれるフレーズのために、落ち着いた雰囲気の「ギターリフの間」を大切にしている印象を抱く構成である。終盤サビに変調を重ねているのが、クライマックスを演出している。

おすすめ曲2「San Simeon」

アルバムを片っ端から流し聴きしていた中で、ふと「ん?良曲じゃん、タイトル名は何?」と気になった楽曲。少々ハワイアンのようなゆったりとしたイントロから始まり、突如バンドサウンドでいつものスカパンクへ。こういった楽曲内での極端な強弱は「Stomping Ground」通してよく見られる特徴だ。あとボーカルの奏でていたメロディをギターソロでテンポを早めて掻き鳴らしているのも、聴いているリスナーであるはずの俺が「一つ皮を破ってさらにスピードを高めて快走している」気分になる。

ちなみにタイトルの「San Simeon」とはカルフォルニア州にある太平洋岸にある村らしい。

おすすめ曲3「99 Red Balloons」

ノリの良いアルバムを聴くと、仕事中でもプライベートでも作業が捗る〜。とりあえず何も考えずに、アルバム一作を”通し”て聴いてみる。ふとした瞬間に「あれ?これ良い曲じゃね」と手を止めて、タイトルを調べるのが、気楽な聴き方でちょうど良い。あとライブ映像を視聴して、視覚と聴覚を占領されて、記憶に無理やりでも書き込ませてやるか。