反キリスト教的として物議を醸したアルバム『Antichrist Superstar』のオープニング・トラック。
「単に神を憎んでいるのではなく、人々が思考停止のまま信じている“神”が嫌いなのだ」と主張するマリリン・マンソンを、俺は心から愛している。
そして、こんなイカれたミュージシャンが商業的にも成功してしまうアメリカという国の懐の深さも、同じくらい好きだ。
この曲は、無責任な憎しみをぶつけるための国歌のようなものだ。
「俺は自分になりきれない獣なんかじゃない」と言い放ちながら、曲の最後では「自分になりきれない馬鹿野郎だ」と自己否定へと転ぶ。
ロックというのは、本当は過激な思想の異常者になりたいのに、理性が邪魔をしてそうなれない——
そんな俺のような小心者にとっての、最後の武装手段なのだ。
I am not the animal who will not be himself
I am the idiot not be himself
俺は自身になりきれない獣ではない