ロック界最高峰の不死鳥「Red Hot Chili Peppers」
最初に購入したアルバムがRed Hot Chili Peppersという事実が、如何なるコンプレックスを超えて、私の自己肯定感をMAXへと押し上げている。流行に流されずRed Hot Chili Peppersを好きになった私自身を褒めてあげたい。
アメリカ西海岸で結成されたオルタナティブロックバンド。現在でも活動を続いていて、昨年40周年を迎えた。彼らはまさに”不死鳥”である。音楽性はメロディアスなロックを軸に、パンク・HIPHOP・ブラックミュージック系のファンクの要素を織り交ぜている。一本軸はしっかりしていて、そこから遊びのような感覚で、アルバムごとに個性が表れていて、聴いていて全く飽きない。四人が織りなすグルーブ感は世界一だと、割と本気で結論づけている。メンバー紹介をしていこう。
Anthony Kiedisという存在感のあるフロントマンがいて、
力強くファンキッシュな技術派ドラマーChad Smith、
カッティング技術のカリスマギタリストJohn Frusciante、
音圧と爆発力を持った唯一無二の音を出す天才ベーシスト・Flea。
各自が淡々と自分の仕事をやる。そこには、多くのコミュニケーションは不要で、一流のスタンドアローンであるからこそ、結果的に超一流のグルーブ感を生む。まさに私が”バンド”が好きな理由を体現しているレッチリこそ「攻守ともに最強のロックバンド」である。
鬼才のベーシスト「Flea」
Fleaへの憧れでベースを始めた。
Fleaほど存在感のあるベーシストって世界中見渡しても、Paul McCartneyくらいなんじゃない?
伝説がある。Chadがレッチリへ入るオーディション時のセッションの話だ。
ベーシストのFleaは「俺について来れるか?」とドラマーのChadへ言った。
その時、Fleaはチャラい見た目だったChadに対しての第一印象は最悪だったらしいが、
実際にセッションを始めると…Chadはついていくどころか、セッションごと飲み込もうとしていた。
その様子を見ていたFleaを含めたメンバーは「こいつ(Chad)はやべぇ…」となったそう。
ChadとFleaのセッションを是非聴いてほしい。このリズム隊はずっと聴いていられる。
Album「Stadium Arcadium」(2006)
私が人生で最初に購入したアルバムが「Stadium Arcadium」。キャリアの折り返し地点に差し掛かった2006年に発売されたアルバムである。「Californication」(1999) や「By the Way」(2002) から続くメロディアスなロックとパンクが融合された印象を受ける。映画版「DEATH NOTE」 の主題歌である「Dani California」や「Snow(Hey Oh)」が収録されているため、日本での人気も非常に高い。極東の島に閉じこもった排他的な私という少年に、西海岸の香りを感じさせてくれた。
PickUp.1「Snow(Hey Oh)」 (2006)
日米で大ヒットした「DEATHNOTE -the last name- 」の主題歌。主人公である夜神月の新世界への夢は打ち砕かれた。Lもキラを追い詰めるために、覚悟を示しデスノートの犠牲となる。天才二人が去った後の寂寥なエンドロールと叙情的で燻んだ音楽がよく似合う。実は歌詞はコカイン(=snow)中毒者に堕ちた友人へ宛てたメッセージである。コカインとデスノート、どちらも人生を破壊する人間の手には負えない死神の創造物という共通点がある。
PickUp.2「Make You Feel Better」(2006)
人は失うことはないものを授かっている、と呼びかけている楽曲。恋や友情は失ってしまう可能性がある。音楽やスポーツなど夢中になれるものや自身の使命は最後には自分のもとに寄り添ってくれると伝えている。