直訳すると「やり直しができる最後のチャンス」である。
人間誰しも誤った決断をしてしまったことはあるだろう。そんな時、直感的に今の判断は誤りだったのでは?という考えが頭によぎることがある。と同時に、もし取り消しが効くなら今しかないという焦りも表れる。判断を自分にしか頼れない孤独感と脳内でアラートが鳴り止まない緊迫感を表現した。
「真・女神転生」というゲームの都市伝説で「すぐにけせ」というバグのオマージュでもある。この都市伝説は、タイトル画面に「すぐにけせ」というメッセージが赤く表示され、ブザー音が鳴り響くというものである。現実世界で「すぐにけせ」が表示されるバグが実在するなら、「何かを確定してしまった瞬間=後戻りができる最後のチャンス」であることがふさわしいと考えた。そう言った場面を象徴する場面を考えてみた。
何かを確定する瞬間は他者とのコミュニケーションが発生する。コミュニケーション可能なツールが被写体であるべきだと考え、インターネットや電話、対面、スマートフォンなど色々挙げられる。時代錯誤であるが、私は野外施設の固定電話を背景とした。あえて野外施設の固定電話を選んだ理由は、匿名性が必要なやばいやり取りをしていることが伝わる、取り消ししないとまずいやり取りをしている緊迫感を表現できると考えたたためである。
ちなみに画像は東京都 テレコムセンターの4階の忘れ去られた固定電話である。
PhotoShopを用いて作成した。ツール技術は基本的なものばかりである。
・複数のレイヤーを重ね合わせ
・オブジェクトを指定してレベル調整や明るさ調整
・人型の影を除去する作業