「ダークウェブ・アンダーグラウンド 社会秩序を逸脱するネット暗部の住人たち」
のまとめです。
DARKNET
DARKNETは、特定のソフトウェアまたは認証がなければアクセスできない空間であり、匿名性を重視して設計されたオーバーレイネットワークを指します。
どうやってDARKNETの世界へ潜入するか?
DARKNETの世界に潜入する手段として、TCP/IP通信における接続経路の匿名化を実現するTorを使用します。Torは、表層Webではなく奥底のDarkwebにアクセスするための規格です。
このような回りくどい設計がなぜ必要かというと、一般の表層世界では表に出せないものが集まるためです。インターネットの世界は匿名であっても追跡性が残っています。たとえば、SNSで誹謗中傷したユーザーが開示請求から起訴される例もあります。
しかし、身元がバレる空間で悪事を行えば一発アウトです。
そのため、より強固な匿名性が求められます。
暗号学が完全自由の匿名世界を実現するためのキーとなります。サイファーパンクの思想を支持する人々は、匿名化を実現するためのより強固な暗号の開発を推進しています。
完全な匿名性を求める人々が集まり、サイバー空間上に完全な自由を実現するための仮想国家を構築することもあります。これがサイバースペース独立宣言です。
※匿名化を実現するには発信元を特定されないためのより強固な暗号の開発を推進する運動です。
地下帝国の住人たちは、インターネットが猥雑でアナーキーな空間であることを求めます。彼らは、現実世界と乖離した非日常的な刺激を求め、排他的なコミュニティを形成することもあります。
ニック・ランドと新反動主義
資本主義の超加速が進むと、シンギュラリティが待ち受けています。シンギュラリティは、AIが人間と同程度に複雑な思考ができるようになる技術的特異点を指します。ニック・ランドは、シンギュラリティに対して悲観的な見解を持っており、これがニヒリズム的な思想と結びついています。