Album「HIDE YOUR FACE」(1994)
XJAPANのギタリスト・hideが製作したソロアルバムの第一作目。これがヴィジュアル系だけでなく、世界のロックシーンに衝撃を与える一作でした。傑作中の傑作。
XJAPANとして世間からの認知度があったHIDEは、ギタリストという枠組みに囚われていたのかもしれません。ギタリストだけでなく楽曲でのアルバムを製作して、「自分の世界を遊び感覚で表現したい」という想いがあったhideは、XJAPANの活動の隙間を縫って、ソロ楽曲とアルバム製作に没頭しました。
ギターにhideのボーカルを入れるだけでは飽き足らず、マニピュレーターを呼び、コンピューターによるリズム中心の曲を世に送り出していきます。かつてヴィジュアル系の始祖と呼ばれながらも、ヴィジュアル系の枠組みを超えて、時代の先を行くデジタルロックです。
PickUp.1「EYES LOVE YOU」(1994)
「夢を裁く法律などない さっき天使の首を締め付けて聞き出した愛は滅びたらしい」という森雪之丞さんの歌詞がお気に入り。hideのソロは過激なこと言っていますけど、優しさを感じるから好きです。
PickUp.2「DICE」(1994)
hideらしい疾走感のあるロックナンバー。hideがソロとしてMステへ初登場した時の楽曲ですが、その時のパフォーマンスが裸の女の人が出てきたり、とにかく滅茶苦茶やっていた。
PickUp.3「TELL ME」(1994)
マジ名曲。数少ない私が落ち込んだ時に前向きになれる楽曲です。本当唯一と言っても良いくらいです。自分のコンプレックスと心の弱さと理想のギャップに悩むhide少年へ向けた楽曲。