レッチリの来日東京ドームライブに参加して、レッチリで熱々の5月20日!
レッチリ全盛期に、日本のファンや音楽関係者が徳を積んでくれたおかげで、こうして今でも日本でもレッチリを拝めることに感謝している。ありがとう!
こんなに偉大なロックスターの音楽を生で聴けることに感謝!同じ時代に生きていることに感謝!
Album「By the way」(2002)
さて今回は、前作「Californication」(1999) と共に、
最高傑作として名高いレッチリの名盤「By the way」を取り上げよう。
USロックの中心にいたレッチリが、UKロックを含めた多方面からの影響を受け、メロディチューンに磨きがかかったポップな仕立てとなっている。
本作の制作における中心人物だったのが、ギタリストの「John Frusciante」である。Johnの作曲センスが如何なく発揮された本作は、Johnが本格的にバンドに帰ってきたことを感じ取れる一作でもある。
帰るべき場所に帰ってきた男「John Frusciante」
前回のブログでは魅惑のベーシスト「Flea」を紹介した。今回はギタリスト「John Frusciante」と歴代のギタリスト達を紹介しよう。Johnは音楽界の中で交友関係が広く、相性の良さを感じたアーティストとは共同制作をしたりするほど、フットワークが軽い人物である。レッチリから離れて10年間のソロ活動を経て、レッチリに新しい風を吹き込んでくれるファンを待たせすぎた男なのだ。
僕もファンも2019年にJohnが復帰して全盛期のメンバーが揃った時の高揚感は凄まじかった。
【Johnが日本ツアー中に突如帰国して薬物中毒者に堕ちた1990年代】
90年代のギターはDavid Navarro。Jane’s Addictionのギタリストとしても活躍していて、90年代のオルタナティブロックを支えた二つのバンドに在籍しているオルタナの申し子。主張の強いギターソロと緻密で深さを生み出すバッキングで90年代のレッチリにハードロック特有の音の重さを加えた。
【Johnが自身の音楽を追求するためにバンドを離れた2010年代】
2010年代のギターはJosh Klinghoffer。レッチリの他メンバーより年齢も若く、ギター以外にも様々な楽器にプロ奏者として活躍する器用差を持ち合わせている。Joshが脱退したのが2019年のことだったと記憶しているが、理由は至って単純でJohnが復帰するから。
偉大なバンドに途中加入して、人間関係と楽曲制作を両立していくとなると、ファンからの視線も厳しいが、バンドの存続を踏まえると誰かがこの苦しい立場に立たなくてはならない。でもやはり最も苦しいのは、自分の個性を殺してキャリアを歩んでいかないといけないことだと思う。
PickUp.1「Can’t Stop」(2002)
レッチリの中では五本の指に入るほどの有名曲。レッチリのライブでは、「Can’t Stop」をライブのトップバッターに持ってくることが多い。東京ドーム1日目においても、トップバッターの楽曲として演奏された。イントロからドラムのクレッシェンドが印象的で、基本的に8ビートで構成されているおかげで、「初心者だけど・・・ドラムでレッチリの曲を演奏したい!」という方へおすすめである。
PickUp.2「don’t forget me」(2002)
本曲も東京ドーム1日目で演奏された名曲。ラブソングっぽいタイトルの割には、「どこか場末をイメージさせる一抹の寂しさ」と「深く入り込んではいけないディープな香り」が漂う一曲。
東京ドームライブで演奏された「don’t forget me」を聴いてると、還暦を超えているはずのボーカル・Anthonyの声量に圧倒されて僕はぶっ倒れた。
PickUp.3「the zephyr song」(2002)
「in the water, where I center my emotion
All the world can pass me by」
上記の歌詞を歌っているシーンの哀愁が漂うメロディが特徴的である。「そよ風に乗って愛する人と旅をしよう」という開放的な歌詞が清々しさが、「ああ…….こんなに自由な生き方でも良いんだな」と人生の選択肢を与えてくれる感じがして、苦しみの淵から救い出してくれる。