ワイルドな超一流プロテクバンド「SIAM SHADE」

世間的にはヴィジュアル系と呼ばれていましたが、ワイルドなルックスと圧倒的な演奏力とハードな音楽性が特徴的です。ちなみに私は筋トレする時に、SIAM SHADEを流してアドレナリンを分泌させています。

るろうに剣心のオープニングテーマ「1/3の純情な感情」(1997年) で大ブレイクしました。演奏技術は日本のバンドの中でもトップクラスで、特にリードギターのDAITAは氷室京介から絶賛されるレベルの腕前。速弾き・特殊奏法・変拍子全てのテクニックは超一流。SIAM SHADEの楽曲の楽譜は到底理解できないレベルの難易度です。そんなリードギターが存分に暴れられる土台を整備するリズムギター・ベース・ドラムのリズム隊の技術レベルの高さ。そして、ワイルドなバンドを象徴しているボーカルの声質。全てが一体となって、最高のグルーブ感を生み出します。

Album「IV・Zero」(1998)

SIAM SHADE絶頂期のアルバム。SIAM SHADEを全く知らない方におすすめのアルバムです。ポップさとハードロックが絶妙に中和されているアルバムです。

PickUP.1「Dear…」 (1998)

「同じ瞬間を時代を過ごせる奇跡に 少しだけ気付いてくれ」

神。ファン投票で1位を記録したこの楽曲。何でもしますから、この楽曲を聴いてください。お願いします。SIAM SHADEの中ではソフトでポップで爽やかなメロディですが、お前を離さないという強い気持ちが込められたストレートで男らしい歌詞が特徴的。「IV・Zero」を取り上げたのは、「Dear…」 を聴いて欲しかったからです。以下のライブ映像では解散時の武道館ライブだと思いますが、ボーカルの栄喜が感極まっているシーンが印象的です。

PickUp.2「No!Marionette」(1998)

三分間とは思えない満足感。ハードコアな感じかと思いきやサビに入るとメロディアスなポップさが出てくるんです。「いつになったら首都高料金いらなくなるんだ ホント官僚主義的な国だぜ 逆らえば頑丈な手錠」「nineteen ninety-eight 暮らしてる」のクソみたいな現実でさえ弾ける材料にしてやる根性にこそロックでしか語れない栄養があると思っています。

PickUp.3「Passion」(1997)

男が男に惚れるヴィジュアル系の曲といえばPassion。Passionというタイトルの通り、魂と魂のぶつかり合い、まさに全パートの個性が光るバンドのそれぞれの音の衝突と調和を象徴する楽曲です。特にLIVEでは、客の盛り上がり具合までも含めて完成される曲なので、是非ともYoutubeでPassionのライブ映像を視聴してほしいです。